概要
糖尿病外来について
糖尿病外来とは
糖尿病は早期発見と適切な治療の継続がその予後を決定する疾患です。
早期に受診をしていただき、適切な治療と管理を開始してください。
糖尿病外来では医師、看護師、管理栄養士、臨床心理士、運動療法士などのスタッフがそれぞれの専門分野からのサポートを行います。
具体的な診療疾患・症候
こんな方は早期の受診をおすすめします。
- 高血糖、高血圧、脂質異常症を指摘されたことがある
- 妊娠中に高血糖を指摘されたことがある方
- 肥満、食生活や運動不足が気になっている方
- 糖尿病の家族がいる方
- 口渇、多飲、多尿、易疲労感など高血糖に伴う症状がある方。
- 視力の低下、下肢のしびれや疼痛、知覚低下、知覚異常など糖尿病の合併症を疑う症状がある方。
糖尿病の種類
糖尿病はおおきく2種類に大別されます。
- 糖尿病に特異的な細小血管症(網膜症、腎症、神経障害など)
- 糖尿病に罹患することでリスクが高まる大血管症
(動脈硬化性疾患… 冠動脈疾患、脳血管疾患、末梢動脈疾患など)
1型、2型糖尿病の合併症の予防は糖尿病治療にとって非常に重要です。
健康寿命を延ばすために、重大な合併症予防のために早期からの対策が求められます。
糖尿病がもたらすさまざまな危険性
動脈硬化
糖尿病は動脈性疾患のリスクを高めます。
心筋梗塞、虚血性心疾患
虚血性心疾患は糖尿病の死因として多いと言われています。
糖尿病に伴う虚血性心疾患は症状の見えにくい非定型が多いため、早期からの検査や対策が求められます。
閉塞性動脈硬化症
足の動脈硬化は下肢のしびれや痛みを感じさせます。重症化すると回復困難となるため、早期の発見が重要となります。
脳梗塞、脳血管障害
脳血管障害は小さな梗塞が多発する無症候性の梗塞から徐々に軽い麻痺や一過性脳虚血発作を繰り返し、脳血管性認知症に至ることも珍しくありません。
検査について
検査
脳血管障害の評価には、頚動脈エコー・頭部MRI(MRA)
認知症は、頭部MRI(VSRAD)・物忘れテストなどが有効です。
その他の合併症(糖尿病とがん、とくに消化器がんとの関連性)には、がん検診や胃・大腸の内視鏡検査やCTC(CTによる腸検査)などもおすすめしています。