腎動脈エコー
検査でわかること
腎動脈が動脈硬化や血管の病気などによって狭くなると高血圧症を引き起こします。この疾患を腎血管性高血圧症といい、高血圧症全体の0.5~4%、慢性腎不全の5~15%あると言われています。検査では、超音波を用いて腎動脈に狭い部分があるかどうか、その程度も診断することができます。
検査方法
腎動脈はお腹の中心を通る大動脈から分かれて背中側にある左右の腎臓に到達しますので、お腹と腰のあたりにゼリーをつけ、探触子(プローブ)を押しあてて検査します。細い血管を探して観察し、血液の流れなどを記録します。このとき、お腹が動くと記録がうまくできなくなりますので、5秒程度息止めをしていただくことがあります。
検査所要時間
通常は20~30分ですが、病気の種類や患者さまの状態などで異なります。
検査を受けられる患者様へ
検査中は観察しやすくするため、おなかを強く押さえたり、呼吸の指示をしたり、体の向きを変えたりします。ご協力よろしくお願いいたします。
多少時間がかかりますので、トイレはあらかじめ済ませておいてください。
超音波の検査は痛みを伴うものではありません。
使用するゼリーは無色透明、無香料です。成分の殆どは水ですが防腐剤のパラベンを含んでいます。
お薬、食事、飲水の制限はありません。