心エコー
検査でわかること
心臓は4つの部屋と4つの弁からできています。検査ではこれらの部屋の大きさや働き、弁の動きなどを超音波を用いて調べます。
動きの異常は心臓の栄養血管である冠動脈が狭くなって起こる虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)や心筋症、心筋炎の疑いがあります。弁の異常は弁膜症といい、弁が開きにくくなる狭窄症や血液が逆流する閉鎖不全症があり、超音波はとても有用な検査であります。その他、心不全や先天性心疾患など様々な心臓病の診断や治療方法の選択、効果の判定に役立ちます
検査方法
超音波の通りをよくするため、ゼリーをつけますので、服を捲り上げて検査します(場合によっては脱いでいただきます)。そしてベッドに横になり、基本的には左向きで検査します。探触子(プローブ)を胸に押し当てたり、移動させたりしながら心臓の様子を観察していきます。検査中、息止めをしますので出来る範囲でご協力ください。
検査所要時間
通常は20~30分ですが、病気の種類や患者さまの状態により異なります。
検査を受けられる患者様へ
検査は胸全体が見える状態になるため、女性の患者様に対し男性技師が対応する際には必ず断りを入れるようにしています。男性技師に抵抗がある方は遠慮せずお申し出ください。
少しお待ちいただくこともありますが、女性技師が対応させていただきます。
横向きで寝ることが難しい方は担当者にお申し出ください。
多少時間がかかりますので、トイレはあらかじめ済ませておいてください。
超音波の検査は痛みを伴うものではありません。
使用するゼリーは無色透明、無香料です。成分の殆どは水ですが防腐剤のパラベンを含んでいます。
お薬、食事、飲水の制限はありません。