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大腸CT検査とは
大腸を炭酸ガスの注入によって拡張させ、最新のマルチスライスCTを用いて撮影することで大腸の3次元画像を簡単に得ることができるようになりました。従来の内視鏡検査と比較して、苦痛が少なくスムーズに大腸を検査することが可能です。欧米ではCTを用いた大腸CT(3次元)検査が一般化しており、日本でも大腸がんの早期発見に大腸CT(3次元)検査が期待されます。
検査方法について
従来の内視鏡検査に比べて苦痛が少ない新しいタイプの大腸がんの検査方法です。
日本における大腸がんによる死亡数、罹患率は年々増加しており、死亡数は結腸がん、直腸がんを合わせると全がん患者のうちで、女性は1位、男性は3位となっています。近年胃がんは減少していますが、これは胃がん検診による早期発見がされるようになったからです。
これに対して大腸がんは、罹患数についても急増しており、食生活の欧米化や大腸の検査を受けづらいなどが要因として考えられます。大腸がんの検査には、便に含まれる潜血を検査する方法もありますが、潜血がない場合でもポリープや癌が潜んでいることもあります。
大腸がんは早期発見が大変重要で、早期に大腸CT(3次元)検査や大腸内視鏡を受けることで無症状の時期に発見することが重要となります。
大腸CTの有用性
これまでの検査は便潜血反応を主体に行われてきましたが、早期がんの診断における精度は必ずしも満足のゆくものではありません。大腸内視鏡検査は早期がんで最も感度が高い方法ですが、検査における苦痛や前処置の身体への負担が大きいことが問題となっていました。大腸CT検査(3次元)は身体への負担が少なく、また精度も高い方法として極めて有用な大腸の診断方法になってきています。
大腸CTの長所・短所
長所
- 短時間の検査(20~30分程度)の検査です。
- 大腸内視鏡検査と異なり、苦痛の少ない検査が可能です。
- 臨床的に問題となる5mm以上のポリープにおける十分な診断が確認されています。
- 大腸内視鏡の挿入が困難な方でも検査が容易です。
- 他の大腸検査で問題となる大腸穿孔や出血などの偶発症が極めて稀です。
短所
- 組織の採取ができないので、異常が指摘された場合は大腸内視鏡を受けることが必要です。
- CT撮影に伴う医療被曝があり、妊婦の可能性がある方は検査を受けることができません。
- 検査結果までに1週間~10日程度かかります。
大腸CT検査による画像診断
マルチスライスCTのデジタル画像データを活用することで、多彩な大腸の3次元画像表示が可能になります。従来から用いられている仮想内視鏡表示のみならず、注腸検査に類似した仮想注腸表示も可能です。さらに最近の研究で、大腸を仮想的に切り開いて表示する表示法も開発され、大腸の粘膜面全体を盲点なく観察することも可能になりました。こうした3次元表示法の進歩により、CTコロノグラフィは、ますます有用な方法になっています。
検査の流れ
STEP1. 事前来院
- 検査説明と検査食、薬剤をお渡しするために事前に来院していただきます。
STEP2. 検査前日
- 検査食および下剤を飲用していただきます。
STEP3. 検査当日
- 来院時に問診と検査着に着替えていただきます。
- CT撮影の前に炭酸ガスによる大腸拡張を行います。
(※炭酸ガスは腸管から速やかに吸収され検査後の影響はほとんどありません。) - CT撮影を行います。(20分~30分程度)
STEP4. 結果報告
- 検査報告については後日、病院にて直接お知らせ致します。
費用について
¥20,000(税抜)
- 健康診断としての検査は保険適応外となります。